弦楽器・5弦バンジョーはロールと呼ばれる右手の動きもさることながら、左手の動きにも特徴があります。

どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
左手は弦を押さえる方の腕。つまり、単純に押さえるだけではなく、左手にもちょっとした動きを入れることで、バンジョー独特の音の細かさや面白みが出せるんですね。楽譜上では装飾音として表記され、左手のテクニックなんて言い方で総称されています。
ということで、5弦バンジョーの装飾音の表記や弾き方を紹介していきます!
スライド
スライドとは弦を押さえたまま指を移動(スライド)させることで、グラデーション的な音を表現する装飾音です。低い音から高い音へとスライドさせることが多いですが、高い音から低い音にスライドさせる場合もあります。

TAB譜の表記はこんな感じで「SL」と記載されるのが一般的です。この場合は3弦の2フレットから4フレットまでスライドさせることを意味しています。
実際に鳴らしてみるとこんな感じです。
実際の演奏では厳密に支持されているフレット感を移動させるというよりも、単純に指を下に移動させるか上に移動させるかという「気持ち」くらいの感覚になります(バンジョーの演奏はとてもテンポが速いので)。
ハンマリングオン
ハンマリングオンとは指をハンマーのようにして弦をたたくイメージで音を鳴らす装飾音です。人によって「ハンマリング」とか「ハンマーオン」とか呼ばれますが、「ハンマーリングオン」が正式名称のようです。

TAB譜の表記はこんな感じで「H」と記載されるのが一般的です。この場合は3弦を開放の状態で鳴らしてから2フレットを押さえます。
実際に鳴らしてみるとこんな感じです。
練習始めたてのうちは弦を押さえると音が消えてしまうと思いますが、コツは押さえるというよりも軽くたたくくらいの感覚で指を動かすことです。
プリングオフ
プリングオフは弦を押さえている指を離すときに弦をはじくような感じで音を鳴らす装飾音です。

TAB譜の表記はこんな感じで「P」と記載されるのが一般的です。この場合は3弦の2フレットと3フレットを押さえた状態で鳴らしてから3フレットを押さえている指をはじくように離します。
実際に鳴らしてみるとこんな感じです。
個人的にはこれが一番難しい左手のテクニックかなと思います。単独で鳴らすのはできるけど、楽譜音の連続で鳴らそうとするとうまく弾けない感じ。
ハーモニックス
ハーモニックスは弦を押さえずに軽く指をあてるだけの状態で弦を弾き、音が出ると同時に素早く指を離すことで済んだ高音を響き渡らせる装飾音です。

TAB譜の表記法は色々あり、押さえるフレットの数字を〇や◇でかこったり、( )でくくったり。数字を書かず単純にひし形だけ書いてる楽譜なんかも見たことがあります。
実際に鳴らしてみるとこんな感じ。
装飾音の中では最もおしゃれで鳴らし甲斐があるんですが、登場頻度は低めです。
チョーキング
チョーキングは押さえた弦を引っ張るように上側(つまり、4弦や3弦を1弦の方へ)にずらして音の伸びを表現する装飾音です。

TAB譜の表記法はこんな感じで矢印で表現されます。この場合は3弦を1弦側へ引っ張ることを意味します。
実際に鳴らしてみるとこんな感じ。
弦を引っ張るには結構力がいるので、人によっては2本指を使ったりします。
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