5弦バンジョーの右手(弦をは弾く方)の動きは「スリーフィンガーピッキング」と呼ばれ、ほかの楽器では見られない特徴的な演奏法となっています。

どうも!楽器ビギナーことたっつーです!!
スリーフィンガーピッキングとは、その名の通り3本の指で弦を交互に弾く演奏方法のこと。3本の指を使うことで短い時間にたくさんの音を出せ、リズミカルな演奏が可能になります。
しかしこの3本指奏法、特に最初のうちはなかなか慣れなくて大変。
指の動かし方にはいくつかの「パターン」があるのですが、色々調べてみてもサイトや本のよって使っている用語やパターンの分け方が異なっており、この辺を体系的に理解するのが難しかったので、自分なりにまとめてみました。
使うのは親指・人差し指・中指
弦を弾く指として使うのは親指・人差し指・中指の3本。ピックをこんな感じではめて弦を弾きます。

楽譜上ではそれぞれの音をどの指で弾くか指示されていて、TAB譜の下部に以下のように記載されます。
T…親指(THUMB)
I…人差し指(INDEX FINGER)
M…中指(MIDDLE FINGER)
5本の弦を3本の指で弾くということで、最初は感覚で自分の弾きやすいように好きな弦を好きな指で弾いていってもよさそうなものですが、奏者の感覚で好きにやっていたら動きに無駄が出て収集がつきません。
そこで、各指に役割を持たせながらある程度パターン分け(指を動かす順番)することで、効率のいい奏法を身に着けられ上達しやすいというメリットがあるわけですね。
各指の担当弦
どの指がどの弦を弾くかということは、ある程度決まっています。基本は以下の担当になっています。
親指(T)…5弦・4弦・3弦(・2弦)
人差し指(I)…2弦・3弦・4弦
中指(M)…1弦
これを弦視点で書き換えると以下のようになります。
5弦…中指
4弦…人差し指or親指
3弦…人差し指or親指
2弦…人差し指or親指
1弦…親指
基本は3パターン
担当弦でわかったように1弦と5弦は基本的に弾く指が固定されているのでいいのですが、間の3本の弦は人差し指か親指で弾く、ということになります。
バンジョーは基本1小節に8音の楽譜で構成されていきますから、理論上は[1+2+2+2+1]=8通りの8乗のパターンが存在することになるのですが、まぁ、そんあ馬鹿な話はありませんのでご安心ください。
数々の楽譜からある程度頻出の指の動かし方は決まっています。そしてこれをある程度練習しやすくするためにパターン化されるわけですが、このパターンの分け方は好みの問題なのか諸説存在するようです。
まぁ日本では5弦バンジョーはまだまだマイナーな楽器ですから、その辺整備されてない(か私が見つけられなかっただけ)で世界にはそういう「王道パターン」的なものが存在するのかもしれませんね。
とにかく私が一番シンプルだと思うのは下記「3パターン」に大分類することです。
①フォワードロール

一番基本、というか簡単なのはこのパターンです。
人差し指→中指→親指→人差し指→中指→親指→人差し指→中指
つまり、親指・人差し指・中指と順番に動かすだけなので、指の動きが単純で理解しやすく、一番練習しやすいし覚えやすい。
②リバースロール

少し変則的で弾きづらいのがこのパターン。
親指→中指→親指→人差し指→中指→人差し指→親指→中指
何が変則的かというと、フォワードロールが親指・人差し指・中指の素直な繰り返しといえるのに対し、リバースロールは途中で指の動きが逆(リバース)になるんですね。
これがなかなか慣れるまで難しいんです。
③オルタネイトサムロール

3つ目も割と覚えやすいパターンです。
親指→人差し指→親指→中指→親指→人差し指→親指→中指
2音に1回親指が入り、後は人差し指と中指を交互に繰り返すだけなので簡単ですね。
まずは基本パターンを身に着ける
本来はもっと細かくパターン分けしていますが、最初からいっぺんにそんなにたくさんは無理なのが人間というもの。
大体はここで紹介した3パターンを基礎に、弦の位置が変わったり指の順番が少し入れ替わったり、みたいな感じになっていくと思うので、まずは基礎練習としてこの3パターンを中心に練習していくのがわかりやすいかな~と思います!

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