ユーロスターに乗り遅れるかもと怯えつつ登ったエッフェル塔展望台は最高だった【イギリス一人旅⑪】

1人旅(海外)

色んなムッシュ(フランス語で男性のこと)に親切にされたり、ルーブル美術館で募金詐欺にあいかけたりと様々な思い出を作りながら、いよいよ1泊2日のパリ旅行の最終目的地、エッフェル塔に向かいます。この頃には地下鉄の切符の購入は現地人よりも素早くできるようになっていました(笑)。

どうも!趣味なしムッシュことたっつーです!!

そういえばパリの地下鉄は入場時は改札に切符を通すのですが、出場時は改札に切符を通す時もあれば通さない時もあり、通しても切符は戻ってくるというシステム。なので最終的にたくさん切符がたまりました。

いざエッフェル塔へ

エッフェル塔に向かう途中で寄ったフランスの成城石井的なスーパーです。フランスのコンソメは美味しいらしいってことだったので、コンソメとかお菓子を買いました。おしゃれですね。

エッフェル塔って地下鉄で行こうと思うとちょっと歩く駅しかないんですよね(Ecole Militaireという駅)。最寄り駅についたのは15:30頃、それからまぁまぁ歩いてエッフェル塔のふもとにたどり着いたのはちょうど16:00でした。

帰りのユーロスターの出発は19:11。ユーロスターの出発駅であるパリ北駅までの移動時間と乗車手続きを考えると、できれば17:00、遅くとも17:30にはエッフェル塔を出発しなければ最悪乗れない可能性が出てきます。急がねば…

チケットを購入しようとするも…

この時点で展望台に上るリフトチケットは未購入。なんせエッフェル塔のチケットは18.8ユーロもするのですよ(このときのレートで3,000円くらい)。(※2024年6月に調べたら22.6ユーロになってました。パリ五輪のオーバーツーリズムの影響で値上げ?階段で登るだけでも14ユーロします。)もし上る時間がなかったらと思ってこの時まで予約はしなかったのです。

エッフェル塔の予約は30分刻み。現地のチケット売り場もあるらしいのですが、歩き回ったけど発見することはできませんでした。公式サイトを見ると、16:30のチケットがギリ予約できそうだったので決済を試みます。

しかしメインで使っているカードの決済がなぜか承認できません…あれれ?おかしいな…さっきルーブル美術館の予約をWEB決済したときはできたのに…なんどか試しながら気になるのは迫るタイムリミット。仕方がないのでもう3~4年は使用していない、財布に入っていたサブカードを取り出しました。これで決済できなかったらもうチケットを購入する手段がない…祈りながら決済ボタンを押すと

買えた!!これで展望台に上れる!この決済が完了したのが16:15。急いで向かわねば…!

そしてエッフェル塔の敷地に入るのになんだかながーーーい待ち列みたいなところを通って荷物検査を受けます。

敷地内に入りエッフェル塔の真下に着くと、リフト乗り場への待ち列を発見。16:00の予約チケットを持っている人を案内中、みたいな表示が出ていたのですが、並ぶと16:30のチケットで普通に通してもらえ、リフトエレベーターの順番待ちに並ぶことができました。

この待ち列は遊園地のアトラクションの待ち列っぽくなっていてワクワクします。そしてリフトエレベータの直前でまた荷物検査。すごい厳重体制ですね。

リフトへライドオン!エッフェル塔展望台へ!!

いよいよリフトへライドオン!5分とかからず展望階へと到着します。時刻は16:40

エッフェル塔からのパリの眺め。ひゃー、高い!パリの街並みが一望できます。めちゃくちゃ天気悪いけど、なんだかすごい感動。そしてすごい人。すごい雨。迫りくるタイムリミット。

帰りのユーロスターの出発時間が頭から離れない中、展望台ではとにかく写真を撮りまくりました。そして展望フロアにあるギフトショップでささっとお土産を買ってエッフェル塔の時間は終了。時刻は17:00たった20分しかいられなかったけど、登ってよかったです。だってパリを見渡すことができるなんて、めちゃくちゃ価値ある体験です。

緊張のダウンリフト

下に降りるリフト乗り場もよくわからなかったのですが、適当にそれっぽい列へ並ぶとリフトに乗れました。しかしこのリフトで本当にあっているのか?不安が胸をよぎります。

というのも、エッフェル塔はよくある展望台よろしく2フロア構造になっていたんですね。先程上ってきたときに降り立ったのが1階とすると今リフトに乗り込んだのは2階。しかし先程1階でも下りリフトの乗り場らしきものを私はこの目で確認していました。じゃあ今乗り込んだこのリフトは?そんなことを考えているとリフトエレベーターが動き出します。ゆっくりと下り始めた瞬間ほっと胸を撫でおろしました。

よかった、合ってた…安堵しながら下っていく景色を眺めていると、途中で一度止まり、全くわからないアナウンスが流れ始めます。え、一体何事…?そしてドアが開きました。どうやら必要がある人はここで降りろってことみたいです。このフロアに用事がある人が降りるのか、下に降りたい人が別の地上行きリフトに乗り換えるために一度降りる必要があるのか。周りを見渡しても同じように困惑している人が数名いました。

そして一定人数が降りたっていく中、私は一か八か残ることに。正直ここでまた上に戻っちゃうようなことがあればユーロスターの時間がだいぶやばい事になるのは明白でした。

そしてドアが閉じました。緊張しながら祈ります。頼む、このまま下ってくれ…!こんなに地上が恋しいのはいつぶりだろう。神様どうか僕を地上に降り立たせてください…!!

そんな願いが通じたようで、リフトはまた下降し始めました。この時の安心感を私は一生忘れない。無事に地上階でドアが開き出口へと向かいます。

パリ北駅へ急いで向かう

そしてエッフェル塔を出発したのは17:15でした。滞在時間わずか1時間、でも色んなワクワクとドキドキで満足です。

速足でまた地下鉄駅へと向かい、17:30に駅に着きました。色々調べた感じ、ユーロスターは出発時刻の30分前には受付を締め切るらしく、遅れたらユーロスターの予約が取り直しの羽目に。もし代わりの電車が確保できなければイギリスに帰れなくなるわけで、2日後の早朝のフライトで帰国というスケジュールを考えると日本にすら帰国できなくなる可能性があるという、極めて重要な場面でした(笑)。

そんなタイムリミットがあるので内心めちゃくちゃ焦ってました。不安を抱えつつ地下鉄ホームに入ってきた電車はめちゃくちゃ満員電車で、たぶん普通だったら諦めるところ意を決して乗り込みました。満員電車の街、Tokyoで生まれ育ってよかった。都内でも有数の満員ゾーン、東西線の木場〜門前仲町を通学でトータル7年間使い続けた満員電車耐性は伊達ではないのです。私に乗れない満員電車などない。

ルーブル美術館での募金詐欺事件で、人への警戒心が強くなっていた私は財布やスマホなどをスラれないよう変な体勢で満員電車に乗ってました。そしてなんとか乗り換えも素早くこなして18:00にパリ北駅につきました。

帰り際に急いで撮ったパリ北駅の外観

そしてパリ北駅の駅構内をダッシュ。夜のパリ北駅はめちゃくちゃおしゃれです。ほんとに映画の中にいるみたい。

もっと時間に余裕があればと思いつつ、必死にユーロスターの入り口を探しますが、入り口が見当たらない。とはいえ帰りの電車で飲むビールもできれば欲しくて、通り道にあったコンビニに寄ったらおにぎりを発見しました。

正直美味しくありませんでした。日本円で640円。

ビールは見つけられないもののもう時間がないのでユーロスターの入口探しに奔走。行ったり来たりしながらようやく「Departs Londres」と書いてある看板を発見。これや!!そしてエスカレーターで2階へ向かい、列に並んだのは18:20発車時刻の50分前でした。

緊張の乗車手続き

ロンドンを出発する時よりもなんだかすごい列が混み合っており、しかも列の進みが悪くて、乗車時刻に間に合うかドキドキです。

しかもこの先何の手続きがどういう手順であるのかもよくわかりません。時間が間に合わずに乗れなかったらどうしよう。この時はそればっかり考えてました(笑)。

チケットのスキャンをして、発行された紙を取ってゲートを通過するととスタッフに「なんとかかんとかパスポート?」と聞かれました。よくわからない、でもパスポートは持ってる。とりあえずイエス!とパスポートを見せるとこっちの列へどうぞと今いる列のパーテーションの仕切りを一旦開け、別の空いている列に案内してくれました。

え?なんで?なんか選ばれし者しか並べない列っぽいけど俺にその権利はあるの?ほんとにこの列でいいの?なんとなくEnglish passportと言われた気もしないでもないし、イギリス人限定の列だったらどうしよう…と不安と妄想は加速します。乗車時刻が迫る中、もし今この列が間違いでまた並び直しになったらもう絶対間に合わない…と気が気じゃありませんでした。

進みの遅い列の先にはフランスの出国審査(対面)がありました。なるほど、だから時間かかってるのか。ここでも何か聞かれたらどうしよう…とまた別のドキドキ。もしお前イギリス人じゃないだろ、って言われたら?でもフランス語で言われても理解できないし、その間にユーロスター出発しちゃうかも…そしてとうとう順番がやってきて、「ボンソワー、シルブプレ」とパスポートを差し出そうとすると、フランスポリスムッシュは笑顔で「こんばんは」と日本語で挨拶してくれました。

え!日本語わかるやん!というかパスポートを出す前のタイミングでこんばんはって言ってくれたから見た目でアジア人ってだけでなく日本人ってことまでわかったのか、すご…とか思っていると、すんなりハンコを押してくれて「どうもありがとうございます!」とまた笑顔でパスポートを返してくれました。

え、優しい…最高……私もメルシーボーク!どうもありがとうございます!を2回くらい言って頭を下げまくって通過しました。めちゃくちゃ嬉しかったしパリ旅の最後をこれで締めくくってくれるフランスのポリス最高すぎる。

そのあとはイギリスの入国審査でしたが、これはイギリス到着時に空港でやったのと同じで、機械にパスポートを読み取らせて自動で完了する気楽なやつでした。そして荷物検査に進むのですが、全部荷物を出して置いたはずなのになぜか感知。疲れすぎていて腕時計を外すのを忘れていました。検査員に腕時計を外すの忘れてたよ…ソーリーみたいなジェスチャーをすると「パーフェクト!」とほめてもらえました(?)。荷物検査を通過し登場ロビーにたどり着いたのは18:50でした。

ロビーにはいろんなお店があって、ロンドンよりも充実してて面白そうな感じ。でももう出発20分前で搭乗は始まっており、乗り遅れるわけにはいかなかったので酒が売ってないことだけダメ押しで確認して早々にホームへおります。

席に着くまでも一苦労

ホームに降りても自分の号車がどっちの方向かわからず、適当な方へ進むとスタッフに「ムッシュ!」と声をかけられました。チケットスキャン後に出てきた紙の予約表を見せると、あっちだよ、と教えてくれました。

適当に乗ってスマホの予約表を見ながら予約号車っぽい方へ向かうと、なんか明らかにプレミアクラスのような号車に迷い込みます。確かにカフェの従業員用通路みたいな絶対一般人が通ることのない通路を通ってきたのですが、どうやら道を間違えたようです。

そしてここで気づいたのですが、スマホに表示されている予約座席と、紙の予約座席の号車が違うではありませんか!そんなことある?だからさっきムッシュと声を掛けてきたスタッフは紙のチケットを見せろと言っていたのか。

色々繋がってまた元来た道を戻る時、例の従業員通路で材料の用意のためかスタッフが作業をしており、通路が通れなくなっていました。

スタッフにすいません、excuse meと自分のチケットを見せながら伝えると、ちょっと待ってくださいと返され、作業を中断して片付けてくれました。ほんと申し訳ない。メルシーと言って通ろうとすると、スタッフはサンキュー!シェイシェイと中国語でありがとうを言われました。今度は中国人に間違われたよ(笑)。

そしてロンドンへ

そしてなんとか予約席へ着席。いやー、疲れた疲れた…帰りも窓際でしたが通路側には人がいて、そこまでくつろぐことはできず、車窓を眺めながら、あぁ、こんな疲労MAXなのに今から帰るの日本じゃないんだな…とぼんやり考えていました。

ユーロスターの乗車時間は2時間半、パリとロンドンは時差が1時間あるので、19時に出てロンドンに着くのは20時半です。今日は1時間長く過ごしているってコトか、不思議だ。

そしてロンドンのセントパンクラスへ到着。コンビニで軽く買い物してさっさとホテルに戻ります。

夜のセントパンクラスもとってもおしゃれです

ホテルスタッフとのささやかな交流

ホテルは戻ると毎度のことフロントでカードキーを更新してもらうのですが、男性スタッフに「I remember you!」と言われました。3日くらい前にカードキーを更新してもらうシステムをよく把握しておらず、うろたえていたときに対応してくれたスタッフさんでした。なんだかほっとして部屋へ帰ります。

夕飯はセントパンクラスのコンビニで買ったオシャビールとおしゃサラダとパン。このサーモンペーストは苦手な味で一口食ってごめんなさいしました。

そして数日前にロンドンのASDAというローカルスーパーで買ったカップライス(カツカレー味)も食べてみました。うん、うまくもまずくもないね!

そして、明日はいよいよロンドン一人旅も最終日。次の日は朝早いフライトなので、のんびり主要観光地を回って早めにホテルに戻る予定です。

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コメント

  1. Collins より:

    イギリス一人旅のエピソード残らず読みました。ロンドン/イングランド好きなので大変面白く、読みやすかったです。楽しまれたようで👍👍👍

    • tattsu1994 tattsu1994 より:

      とても嬉しいコメントありがとうございます!!ロンドンイングランド好きな方に発見していただき、そして全部ご覧いただいたなんて嬉しすぎます!励みになりました、ほんとにありがとうございます!!!

      • Collins より:

        実は”Herne Bay”のエピソードを最初に見つけて興味を持ちました。Herne Bayも”好きなドラマの撮影地”なんですか?それは日本のTVドラマかな。良かったら教えてください。

        • tattsu1994 tattsu1994 より:

          そうだったのですね!Herne Bayも好きなドラマのすごく好きなシーンの撮影地で、Netflixの「Heartstopper」というドラマです!
          実はこのイギリス/フランス旅行で巡った場所のほとんどはハートストッパーの撮影地です。
          CollinsさんにとってもHerne Bayはお好きな作品の撮影地などですか?

          • Collins より:

            Netflixは見ないので知りませんでした。もし機会があれば見ようと思います。Herne BayはWhitstableの隣町としてよく耳にします。あの辺りでオイスターを食べることに興味ありです。😁 イングランドの海沿いの町いいですよね。

          • tattsu1994 tattsu1994 より:

            Whitstableですか、初めて聞きましたがこちらもとても雰囲気の良さそうな場所ですね!HerneBayも美味しそうな魚やオイスターを出しているレストランがあったので、めちゃくちゃいいプランだと思います!(^^)

  2. Collins より:

    😄はい、近いうちに実行したいです。tattsuさんの”好きなドラマの撮影地”巡りも素晴らしいと思います。(返信ボタンが表示されないので改めて書き込みします)

    • tattsu1994 tattsu1994 より:

      ありがとうございます!ぜひ、素敵な旅になることを願っています。実行された際にはまた教えていただけたらとっても嬉しいです(^^

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