ルーブル美術館前で募金詐欺にあいかけるフランスパリ一人旅2日目【イギリス一人旅⑩】

1人旅(海外)

パリで目覚める朝。昨日そこそこロゼワインを飲んで泥酔してしまったけど、二日酔いになってなくて一安心。本場ビストロの酒って高品質なんですねぇ。身支度もそこそこに、9:00頃に部屋を出ます。

昨日ホテルのチェックアウトについてボディランゲージで何回もやりとりしたは覚えているのですが、案の定結局何をどうすればいいのかは記憶があやふやです。しかし、出るところに鍵を入れるっぽいポストがわかりやすく置いてあったので助かりました。部屋の鍵を入れてチェックアウト完了、いざ出発です!

ちゃんと英語でチャックアウト方法が書かれており一安心

天気は雨&強風

ホテルを出た後は雨はやんでいたのですが、またすぐに小雨がパラパラと。しかも風も強くて、折り畳み傘が何度もひっくり返りました。

パリの路面電車

今日は行きたかったパリの観光名所を1日でぎゅっと回る忙しい日です。ポンデザール橋ノートルダム大聖堂ルーブル美術館エッフェル塔というだいぶ攻めたスケジュール。イギリスに戻るユーロスターは19:00過ぎの出発、現在の時刻は9:00過ぎ。ユーロスターの乗車手続きを考えると、私に残された時間は約9時間。さて、果たしてユーロスターに間に合うのか!?

ポンデザール橋

移動は全部地下鉄です。昨日のあれこれでパリの地下鉄には慣れて、スムーズに切符の購入と乗車・乗り換えができるようになりました。人間の適応能力には驚かされます。

パリ五輪の開会式が開かれると噂のセーヌ川。ながーーーい船が浮かんでます。

まずは南京錠の橋でおなじみのポンデザール橋へ。2015年、世のカップルたちがこぞって鍵を付けまくったが故に橋の一部が崩壊し、鍵がつけられた金網は撤去され、代わりにアクリル板が設置され無事に鍵を取り付ける場所がなくなってしまった橋です。

それでもなんとしてでも鍵を付けたい!という執着心のなせる業か、鍵を付けられそうな至る場所にめちゃくちゃむりやり南京錠がかかっていて笑いました。必死すぎるだろ…(笑)

コンクリートから突出したわずかな金具に着けられた南京錠
床のわずかな金具も見逃されません

電灯にもついてる。脚立とか使って南京錠をかけたのかなと思うと微笑ましい気分になりました。

そして小雨が降る中セーヌ川沿いをぶらぶらと散歩します。どこかから金の音色が響いてきたり、川岸にはかっこいい船がたくさん止まっていたり、とにかく雨の降る中を歩くだけでもその時間は確かな価値を持つ不思議な街、パリ。

ずっとテーマパーク歩いてるみたいに美しい街並みのパリ
立ちション禁止のサイン
街の道路を普通に馬(!)が走ってます

ノートルダム大聖堂

そしてポンデザール橋から20分ほど歩くと、ノートルダム大聖堂にやってきます。ノートルダム大聖堂って何?って思ったそこのあなた。私も何なのかは知りません。とにかくでかい。圧巻です。

私が人気の少ないいい感じの場所で自撮りしていると、団体の観光客がわらわらと寄ってたかってそこで写真撮影を始めたので、そっとその場を離れました。バスツアーとかのおなじみの場所なのかな?その後もやたらと団体観光客を見かけたイメージです。

地下鉄の入り口。かわいい
ホームで三転倒立してる人がいました。自由ですねぇ

そして最寄りの地下鉄駅からルーブル美術館へ。ルーブル美術館のチケットは事前にネットで買えるので、今朝購入しておきました。チケット購入時には入館時間を選択しなければならず、その時間に間に合うか間に合わないか微妙な感じだったので少し急ぎ足でルーブル美術館へ向かいます。

電車を降り、案内表示に従ってルーブル美術館に向かいます。事前にネットで調べていた情報だと地下直通で行ける感じだったのに、いつの間にか地上出口に出てしまいました。

ルーブル美術館前でトラブル発生

そしてここで事件発生。地上に出て、うわー、この景色もなんかいい感じ!と写真を撮っていると、女性に声を掛けられました。なんか首からネームカードをぶら下げてスタッフっぽい服装だったので、美術館の案内スタッフ?誘導してくれるのかな?と自分の予約画面を見せると、ああ、それはあっち、と方角を示されました。

事件が起きた問題の地上出口

例によってメルシー!と言い放ち立ち去ろうとすると、引き止められてボードを差し出され署名を求められました。ん?ルーブル美術館のチェックインにこんなローテクな記名が必要なのか…?と戸惑っていると何かを説明し始めます。うん、理解できないけど、この人が美術館のスタッフでないことはわかりました。

なんかの団体の署名活動かな?道教えてもらったし、まぁ名前書くくらいならいいか…とボードを受け取り、記入していくと、なにやら金額を書く欄が出てきます。

なんだこれ?そこで一旦ボードを見回すと、何かの寄付に充てる的なニュアンスの記載があるのがわかりました。え、金払えってコト…?と固まっていると、金額は任意だけどいくら払う?みたいなことを聞かれました。そこでようやく理解しました。これは募金詐欺だ

よくみたら自分の上の記名者が金額欄に揃いも揃って20€と記載しているんです。そんな全員一律で日本円にして3,000円ちょっとも寄付してるわけねーだろ!!アイハブノーマニーと伝えると何かを早口で捲し立ててくる女性。

もちろん理解できませんが、逃げようとすると制止され解放してくれません。アイキャンイクスチェインジ!と連呼されます。ユーロじゃなくても両替できるってことみたいです。なんだこいつ。もう面倒くさいな、使わない端数のコインくらいならいいかと財布を取り出したのがまずかったです。

お金を払う仕草を見せた途端、周辺から同じような女性が6〜7人くらい一気に集まってきてわーわーと言い寄ってきます。中には財布を盗ろうとしてくる奴もいて、うわこいつらやばい!と危機感がMAXになり、アイドンノー!!と叫んで女性たちの制止を振り払って逃げました。

しばらくすごい剣幕で追いかけてきたのですが、アイドンノー!!と言い続けていると巻くことができました。これまで優しいフランス人しか出会ってなかったので、完全に油断してしまいました。調べるとパリではルーブル美術館やエッフェル塔など、有名観光地にこうした詐欺集団が生息しているみたいです。恐ろしい…。

そんなこんなでとてつもない疲弊感を覚えながらも、ようやくルーブル美術館のガラス張りの三角錐みたいなところにたどりつきました。(ルーブルピラミッドって言うらしい)

結局到着したのは予約時間からは10分くらい過ぎた11:10でした。あの詐欺集団にさえ会わなければ間に合ったのに…そしてルーブルピラミッドのどこが入り口なのかわからず、ちゃんとスタッフっぽい人に確認。さっきの女性詐欺集団がトラウマで、話しかけるのにも勇気を要します。なんて恐ろしい美術館なんだ、ルーブル!(ルーブルは悪くない)

整列用のロープが迷路みたいになってるから超わかりにくい

入り口で荷物検査があり、それを通過すると入館です。ルーブル美術館はとにかく人が多い。そしてこのイギリスフランス一人旅で、これまで日本人っぽい人には全然出会わなかったのに、ルーブル美術館ではちらほら日本人も見かけました。ルーブル美術館のパンフレットは言語で色分けされてるので、自分と同じ国の人が一目でわかるようになってるんですよね。私が行ったときは黄色が日本語パンフレットで、結構黄色パンフレットを持っている人もいました。

募金詐欺騒動で疲れたので、入館早々とりあえず酒を飲める場所はないかと歩いていると、フードコートのようなお店を見つけました。今日はまだ朝ごはんも食べてなかったので、ブランチがてらフライドポテトとビールとワインを購入。ワインはミニボトルで売られているので、飲み切れなくても水分補給用に持ち歩けるの最高ですね。

メニュー表。ほぼ理解できない
ようやくありついたビール。うまい

ビールとワインで心を沈めたところで、ルーブル美術館巡りを始めます。ルーブル美術館は無料クロークがあって、荷物を預けて回ることができます。

このクロークルームって書いてあるところに荷物ロッカーがあります

ルーブル美術館はマジで広いです。迷宮のようになっているので、地図を見ながら歩いても全然行きたい場所にたどり着かない。それでも色々見て回る時間はとても楽しいです。普段芸術分野には疎く興味のない私でも、とてもワクワクしながら鑑賞することができました。すごいぞルーブル!

トータル4時間くらいいたのですが全然回りきれませんでしたね。とにかく展示数が多いです。まぁ見たいと思っていたところはあらかた見れたので満足。

そしてパリ旅行の最終目的地、エッフェル塔へと向かいます。時刻は既に15:00過ぎ。パリにいられるのは残り3時間。無事にエッフェル塔の展望台に上ることはできるのか!?

にほんブログ村 その他趣味ブログ 趣味探しへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました