空港のセルフ荷物預けに苦戦したり待合所でアンケート受けたりした帰国日【イギリス一人旅完結編】

1人旅(海外)

長いようで一瞬だったイギリス一人旅も、とうとう日本へ帰る日となりました。

フライトの出発時刻は朝の9時。搭乗手続きの締め切りが1時間前だったので、実質8時には搭乗手続きや荷物預けを終えてなければなりません。

海外の空港での搭乗手続きなんて何が起きるかわからず不安しかないので、できれば余裕をもって1時間以上前、つまりは7時には着いてたい気持ちです。

そして空港に向かう前にもいくつかの関門があります。それはホテルのチェックアウト電車の移動

ホテルのチェックアウト、英語が話せなくてもすんなりいくか不安しかなかったし、電車についてはイギリス旅行初日にストライキやらなんやらで割と簡単に遅れたり止まったりするのを目の当たりにしたので、定刻通りに動いてくれるかわかりません。早朝は電車の本数も少ないし、1本乗り逃がせば飛行機の搭乗も危ういことになりかねません。

そんな数々の不安から、朝の5時にはホテルを出る予定で、起床は朝4時となりました(笑)。

昨日のうちにパッキングは終えていたので、ささっとシャワーを浴びて着替えて支度をします。

部屋を出る前、もうこの部屋ともお別れか…と寂しい気持ちは一瞬湧いたもののすぐになくなり、早く自分の家のベッドでくつろぎたい、その一心が今の私の原動力です。

1週間お世話になった部屋とお別れ。忘れ物チェックは念入りに。

ホテルの部屋を出るべく荷物を手に持つと、その重さに驚愕しました。スーツケースが本当に重くて、預け荷物の重量制限に引っかからないかな…と改めて不安になります。重量は23kgまでで、超過すると有料。もし超えたらその場でスーツケースに詰めたビールを飲んで重量を減らす作戦でいざ挑みます。

チェックアウト

まずは第一関門、ホテルのチェックアウト。チェックアウト自体はフロントへルームキーを返しながら「Can I check out?」とかなんとか言って秒で終わったのですが、ここでまさかのフロントスタッフからタクシー使う?という提案。

振り返るとホテルロビーのソファにタクシー運転手が待ち構えてました。なるほど、商売上手だ。正直めちゃくちゃ心揺らいだし最初から知ってたらたぶんタクシー使ってたけど、いまタクシー使ったら頑張って早起きした意味がなくなるし、タクシー代も馬鹿にならないのでここはグッと堪えます。地下鉄で行きますと伝えると、駅までのマップを出して説明してくれました。この1週間毎日使ってたから余裕でわかるけど、親切にライトとかレフトとか道順を教えてくれました。感謝。

わかりやすい地図

電車の駅へ移動

そしてホテルを出て歩き出すも、スーツケースが重いのなんの。いつもなら20分くらいの道も35分くらいかかりました。5:44の電車に乗りたかったので、余裕持ってホテルを出発して正解でした。

地下鉄は定刻通りに運行していて一安心です。これでイギリスの電車に乗るのも最後か…毎日使っていた電車だけに少し寂しい。乗り込んでまだ真っ暗な外の景色を眺めていると、あっという間にヒースロー空港に到着します。

搭乗手続き

そして改札を出て適当にエレベーターに乗り込むと、フライトエントランスの前に辿り着きます。絶対に迷うことのないわかりやすい構造で助かるぅ。

まずは荷物を預けるか…でもどこへ?あたりを見回し、航空会社のブリティッシュエアウェイズの入り口っぽいところが見つかりました。セルフチェックイン機があります。

これはやった方がいいのか?やらなくていいのか?機械の前に立って操作してみるもよくわかりません。近くにいたスタッフに尋ねてみると、オンラインチェックインしているから荷物を預けるところからスタートでいいということでした。なるほど、行きと同じ流れでしたね。

荷物はなんとセルフで預け入れ

そして荷物預け所へ。オンラインチェックインの横に並び列があり、その入り口のスタッフにチケットとパスポートを提示すると、ベルトコンベアの手前に機械があるレーンがいくつか並んでる空間に通されました。まさかのセルフで荷物預け入れする流れでした。

日本だとスタッフに預けるところが大半ですよね?(そんなに飛行機乗らないから知らないけど)

セルフだと、重量測って荷物にタグをつけてコンベアに乗せて輸送するまですべて自分で行うというわけです。多分これ日本でも初めては戸惑うスタイルだと思うんですがどうですかね?わかるかな、大丈夫かな、とドキドキしながら自分の順番を待ちます。

そして回ってきた自分の順番。機械の画面に表示される案内文はもちろん英語なので、いちいち理解に時間がかかります。

モタモタしていると、後ろにいたマダムが手助けしてくれました。サンキュー!ジェスチャーで教えてもらった通りに操作し、コンベアに荷物を乗せると重量が測られます。なんと重量制限ギリギリの22.6kgでした。

いやー、正直絶対超えると思っていたので、このギリギリ具合には感動しましたね。詰められるだけの荷物を詰めてやったぜと興奮していると、コンベアが動き出しスーツケースはトンネルのような空間に吸い込まれていきました。

荷物検査

荷物の預け入れを終え、すぐに荷物検査所に向かいます。

荷物検査、日本の出国時よりも厳密に?やってる感じがしました。機内持ち込みの液体物のジップロックとかもしっかり渡されたし、その液体類や電子機器は別のカゴに分けて並べて入れなきゃいけなかったり。

いざ荷物検査を通る前、何をどのレベルまでバッグから出してカゴに分けて乗せたらいいかわからず、まぁ出せるだけ出しときゃいいかと思って適当にモバイルバッテリーとか放り込んでいたらスタッフに「それはいい」と止められたり(笑)。そしてすんなり保安検査所を抜けて、搭乗手続きが完了しました。

ターミナルを徘徊

なんか出国審査とかどこでやったのかわからないくらい流れ作業でした。空港に着いてからわずか20分で保安検査の通過まで終えることができ、早めにロビーに着いたため時間を持て余すこととなります。

そしてターミナル内をウロウロ。インフォメーションを見ると、搭乗開始の30分前にならないとフライトのゲートが表示されないようです。なるほどね、直前まで秘密にしておくスタイルか。

ターミナルにはやたら並んでるパン屋があったり、世界のウイスキー専門店があったり、ドラッグストアがあったり。なかなか見ごたえあって面白いけど、いかんせん疲れていてHPがひん死状態。

ちょっと休憩するか、と椅子に座ると欠伸が止まりません。ここで寝るわけにはいかない。せっかくだしめいいっぱいうろうろしておくかとまたターミナル内を彷徨っていると、インフォメーションにゲートが表示されました。

どうやら今いる場所から地下鉄?みたいので移動しなければならないみたいでした(今いるのはAゲートで、BゲートとCゲートは地下鉄的なので移動しなきゃらしい)。そういえば着いた時もなんか乗ったなと思い出しつつ案内表示の方へむかい、無事に地下鉄にライド。このシステム知らずに時間ぎりぎりまでAゲートでのんびりしてたら終わってたな。

10分くらいでBゲートのロビーに到着。Aゲートの賑わい具合とは打って変わって閑散としています。

待合所でアンケートを受けることに

着いた搭乗口の待合所でうとうとしながら滑走路を眺めていると、隣に年配の女性が座って何か話しかけられました。どうやら利用客のアンケートを行なっているため、協力してほしいとのことでした。

ルーブル美術館の詐欺女により警戒心が強まっていたのですが、身なりが明らかにヒースロー空港職員っぽかったこと、何よりこんな空港の待合所に詐欺目的の人が潜り込めるわけないよなと思い、アンケートを受けることに。

結構しっかり目のアンケートでした。空港についてから保安検査を何時間で抜けたとか、保安検査通過後に店に寄ったかとか、何をいくらで買ったとか、自分の業種職種とか、旅行の目的とか滞在地とか色々。質問を口頭でされるだけだったら確実に応答不可だったのですが、タブレットで質問文(英語)を見せながら聞いてくれたので、それを見て読解することでなんとか応対できました。

そして10分くらいアンケートに協力し、お礼を言われて普通に去っていきました。詐欺じゃなくてよかった(笑)。そしていい具合に暇つぶしになりました。

最後の最後まで曇っていたイギリスの空

そして搭乗

そして出発時刻の40~50分前には搭乗が始まり、機内に乗りこむと自分のシートにイギリス人マダムが座っていました。旅行前に1ヵ月オンライン英会話を習ったのですが、ちょうどそこで「自分の席に他人が誤って座っていた時の会話例」を学んでいたのです。こんなピンポイントなフレーズいつ使うんだよと思っていたことが最後の最後にまんま使うことになるとは思いませんでした。

満を持して「Excuse me,but I think this is my seat(そこ私の席だと思うんですが)」と声をかけると、やはり1つ前の席と間違えていたみたいです。そしてマダムは「Oh,fuck!I confused!Sorry!!」とハイテンションに席を空けてくれました。イギリス旅の最後にネイティブの生ファックを聞けるなんて、オンライン英会話を習っていてよかった(笑)。

帰りの座席もトイレに1番近い通路側にしたのですが、奇跡的に帰りも隣の席が空席で両サイド誰もいないという神座席でした。まじでこの配置は最高すぎました。席の快適さが段違いです。

日本へ出発!

帰りの飛行機には男性の日本人スタッフ2名、女性の外国人スタッフ2名がいました。行きの便と同じくきちんと日本人スタッフを配備してるあたり流石ですね。

しかし飲み物や食事のサービスはなぜか外国人の人が聞いてきて意思疎通がはかれず、いちいち日本人の人に繋いでもらったりして、正直サービスの効率が行きの便とは段違いに悪かったです。ま、そんな簡単な英語のコミュニケーションすら取れない自分が悪いんですが。というか行きが良すぎたのか。というか行きの執事のような日本語の話せるイケメンCAのサービスが良すぎたんですね。いまだに感動してます。

外国人女性CAに何か聞かれ、例によってわからず聞こえた単語を復唱すると「ok,tell him」と日本人スタッフに繋がれました。この容赦無く切り捨てる感じ。あーこれこれ!ってなりました。10年前ロサンゼルスに行った時の飛行機でもこの感じあったなぁと懐かしささえ覚えました。国際線はこうでなくっちゃ(笑)。

ほどなくして機内食サービスが始まります。機内食はテリヤキチキンかベジタブルパスタだったのでパスタにしました。途中でテリヤキチキンが売り切れたみたいで、フィッシュパイに切り替わってました。普通に美味しい。

ご飯を食べてしばらくするとおやすみタイムになります。ロンドン→羽田ではこの時間にカップヌードルが出されたのですが、羽田→ロンドンではカップヌードルの代わりにアイスがありますとアナウンスが流れてました。予告通りバニラのアイスバーをいただきました。普段アイスは食べないけど、うまい。

暗闇の中、「エクソシスト 信じる者」を見ました。日本公開からまだ2ヵ月しか経ってないのに、普通に日本語字幕で見られるの感謝です。周りが静まり返る中普通にビクッと驚かせるシーンがあったりして楽しめました。あとはゲームをしたり。すごく久々にナンプレとかもプレイしちゃいました。

ブリティッシュエアウェイズは課金すれば飛行機でもwifiが使えるってことだったので、ブログ書いたりしようと思ってノートパソコンも持ってたのですが、この課金額が想像以上に高くて辞めました(1時間1,000円とかだったかな?)。そうこうしているうちに着々と日本に近づいてきます。

そして最後の機内食。イングリッシュブレックファーストかなんとかオムレツって言ってましたが、何とかオムレツは聞き取れなかったのでイングリッシュブレックファーストにしました。これもうまい!

そういえばイギリスにいる間一度もイングリッシュブレックファースト食べなかったな(笑)。実はヒースロー空港で食べようか迷ったんですが、今食べたら機内食食えなくなりそうだし、3,000円とかだったので見送りました。機内食で堪能できたので食べなくて正解。

帰国してから再現してみました

機内食を食べ終わってぼんやりしていると着陸態勢に入り、あっという間に羽田空港に。フライトは13時間だったかな?朝7時に羽田空港に着いてびっくりするぐらいの快晴でテンション上がります。イギリスではずっと天気悪かったので、こんなインドア人間でも日の光を欲していたのです。

そして荷物を受け取り税関を抜けて、自宅へと帰ります。ヒースロー空港に降り立った時は荷物の受け取りに大分時間がかかったのですが、羽田空港は結構すぐ受け取れてさすが母国。

日本に帰って最初に食べたご飯は…

無事に自宅についてまず速攻でシャワー。いやぁ、やっぱり家のお風呂、最高。そして上がってベッドへダイブ。我が家のベッド、愛してる…。社会人になってから自分の家を1週間以上空けたことがなかったので、改めて我が家の快適さが身に沁みました。まじで家最高。長旅の疲れで目を閉じたら秒で寝られそうです。

とはいえここで寝るわけにはいきません。荷解き、洗濯。やることは大量にあります。

そして諸々終わらして、私はほっともっとへ自転車を走らせました。1週間強の海外旅行、ずっと日本のご飯が恋しくて、日本に帰ってきて最初に食べたのは、、、ほっともっとの弁当でした。欲張って3つも買ってきちゃったし。最高。やっぱり日本のご飯と本絞りレモンはうまい。

そしてこれにてイギリス一人旅の記録は完結です!ここまで読んでくださっている方がいるかはわからないのですが、もしここまで目を通してくれた方がいたら感謝しかありません。ありがとうございます!

もし英語話せないし海外もほとんど行ったことないけど、海外一人旅いけるかな、と不安に思っている方がいたら、私の旅行記を見てもらえればわかるとおり案外なんとかなるものです。何より海外へ一人旅に行くというのは、本当に冒険で、過ごしたすべての時間が何にも代えがたい経験です。最初に飛行機の予約を取ったとき、決断をして本当によかったなと、こうしてブログを書いていて改めて思っています。

海外旅行に行きたいと思うきっかけや原動力は人それぞれですが、コロナ禍で身に染みてわかったように、いつかいつかと思っていると突然それを誰もが出来なくなってしまう日がやってくる可能性があるのです。だから私は、いけるときにいく、やれるときにやる、ということが、きっと後悔の残らない選択なのかなと思っています。

もし迷っている方がいれば、その背中を押してあげられるような情報が一つでも届けられていれば大変うれしく思います。

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