本サイトの一部にはプロモーションを含みます。
取得すると電気工事ができるようになる資格こと第二種電気工事士。仕事等で使用する必要性はなくても、自宅の簡単な電気工事が行えるようになったり、DIYをする際にも電気的な内容が伴う作業も可能になったりと、生活に直結する資格の一つです。
「電気工事に必要な資格」というと、なんだか専門性が高そうで尻込みしちゃいませんか?その一方で「私、実は、電気工事士の資格、持ってるんだよね」なんて言えれば意外性が高まりそうな資格の一つでもあります。そういうの、憧れますよね。
どうも!無趣味社会人ことたっつーです!!
私は中学の理科の電気分野程度の知識すら曖昧だったのですが、ある日突然「実は電気工事士の資格、持ってるんだよね。」って言いたい気分になり、第二種電気工事士の資格にチャレンジしました!
第二種電気工事士の資格試験は、一次試験である学科試験に合格すると、二次試験の技能試験が待っています。電気関係の知識はほぼ初学から学び始めた私ですが、学科試験約1ヶ月、実技試験約1ヶ月の対策で独学で合格することができました。
試験対策にできるだけお金をかけたくないという方のために、おすすめのYoutubeチャンネルなども紹介していますので、参考にしてみてください。
第二種電気工事士の試験概要
第二種電気工事士は上期を下期の年2回開催されます。試験は学科試験と技能試験の2段階に分かれており、学科試験に合格できた人が技能試験への挑戦権を得るという仕組みです。
学科試験はCBT方式(所定の試験センターでパソコン上で受験する方式)と筆記試験から選べます。CBT方式を選択した場合、所定期間内に自分で試験センターなどで筆記試験を受験する形です。
学科試験
学科試験は試験時間120分で、全50問の4択問題が出題されます。60%程度が合格点の目安とされています。過去問と同じような内容で出題されることも多く、基礎を抑えた上で過去問を解くことで合格を狙えます。
技能試験
技能試験は試験時間40分で、用意された配線図を読み取り実際に配線を行います。これがかなり時間との勝負になるわけですが、出題される配線図はあらかじめ候補問題として公開されており、繰り返し対策することで合格は十分可能です。
ただし、試験用の工具や練習用の配線材料を購入する必要があり、試験対策にそこそこ課金しなければなりません。
合格率
合格率は学科試験で50%~60%、技能試験で60%~70%程度とされています。
受験料・受験資格
受験料は9,300円で、特に受験資格はないので、誰でも受験が可能です。
第二種電気工事士を取得するとできるようになること
第二種電気工事士は業務独占資格に該当する国家資格です。つまり第二種電気工事士の資格を取得した人じゃなければできないことがあるってこと。なんだかワクワクしますね~。
電気工事士は第一種と第二種がありますが、第二種は600V以下で受電する一般住宅や店舗などの配線や電気工事を行うことが可能です。
つまりお家の照明やスイッチをいじったり、コンセントを増設したり、設備機器を交換したりといった工事ができるようになります。
第二種電気工事士の試験範囲
第二種電気工事士の試験範囲は以下となっており、電気関係の基礎知識から電気工事で使用される材料や工具の名称、配線図の読み方といった内容を勉強する形になります。
・電気に関する基礎理論
・配電理論および配線設計
・電気機器・配線器具ならびに電気工事用の材料および工具
・電気工事の施工方法
・一般用電気工作物の検査方法
・配線図
・一般用電気工作物の保安に関する法令
学科試験
学科試験の勉強方法ですが、テキストを1冊買ってざっと読み、要点を自分でノートに書き写して過去問を直前に3回分ほど解いて試験に臨みました。
私が受験したときはまだCBT方式が導入されていなかったので、自宅から結構遠い試験会場に行って受験した覚えがあります(当時名古屋に住んでいたのですが、豊橋という地域の試験会場でした)。
受験生の年代は幅広かったのですが、高校生っぽい学生服の方が結構いたのが印象的でした。若いうちから資格の取得に励むなんて素晴らしいですね。
帰りの電車では早速解答予想が公開されていたので、自己採点すると50問中44問正解で一安心。2ヶ月後の実技試験に向けてamazonで試験対策セットを購入したのでした。
実技試験
実技試験の対策は、購入した工具セットと材料セットを使用して、公開されている13の候補問題を一つずつ解いて実際に配線をしてみて、答え合わせをするという繰り返しです。
工具セット・材料セットですが、色々と必要で個別に揃えるととてつもない手間と却って高くつく可能性があるので、amazonで試験対策用としてセットになっているものを購入するのが間違いありません。
ちなみに余った材料はメルカリで売ると2,000円~3,000円くらいにはなるので、使い終わったら捨てずにとっておいてもいいと思います(工具も売ればそこそこいい値段で売れると思います)。
試験対策は電工試験の虎_ホーザンというYoutubeチャンネルがとてもわかりやすく、参考にさせていただきました。
図面を以下に正確に読み取るか、部材や器具を素早く扱えるかみたいなとこが重要なので、学科対策の時点で配線図問題や図面記号、器具工具の名称などは正確に暗記しておくと技能対策にもスムーズに移れます。
ただし、最初は自力で完成させるのは厳しいので、動画で解説を一通り見てから、次は何も見ないで自分でやって答え合わせをするなどがいいでしょう。電線のカットや差し込みなど、作業の細かい部分のコツは動画を見ながら出ないとわからない部分もあります。
候補問題をやっていると、これが出てほしいな、この問題じゃありませんように…という問題の好みも出てくると思います。しかしなかなか出てほしい問題が出てこないのが試験。私も「これか~…」という問題が出て、手汗で電線や器具をぬるぬるにしながら必死に組み立てた記憶です。
技能試験は1ヶ月ほどで試験結果が届きますが、自己採点のしようがないので実際に合否結果が届くまでやきもきしながら待つことになります。
受験してよかった?取得したその後
そんなこんなで無事に合格できたわけですが、第二種電気工事士を取得したことで実際に何か役立ったことはあったのか?電気とはまるで関係のない仕事をしている、DIYとは縁のない社会人が、取得後のリアルな感想を最後にお伝えできればと思います。
私生活ではまず使わない
まず第二種電気工事士で勉強して身に着けた知識ですが、私生活ではまず使うことはありません。だって「このスイッチは3路スイッチだから中の配線がどうなっていて…」なんて普段生活するうえで考えませんよね。
スイッチを付けて電気がつかなければ電球を変えるし、iPhoneの充電コードをコンセントに差して充電されなければ新しい充電コードを買います。私たちが生きるうえで最低限必要な電気に関する知識はもう既に備わっているのです。
そうこうしてせっかく勉強して身に着けた知識を一切使用せずに早4年が経ち、当時勉強したことはほぼ忘れてしまいました(笑)。
でもこのブログも始めたことだし、DIYを趣味にして電気工事士の資格を活かしてみようかなぁ…(遠い目)
転職では電気工事会社の求人などは有利
転職活動でこの資格が実務未経験でも役立つかというと、一応有利な傾向はあるかな~って感じです。
実際に電気関係の求人に応募して面接を受けたことはないので採用担当者の感触はわからないのですが、登録している求人サイトなどで電気工事関係のスカウトなどが届くことは増えました。私は現在30歳なのですが、30歳になってからも普通に電気工事会社からの優先スカウトなどは届き続けています。
業務独占資格がある以上、この資格を持っていなければ仕事にならないのが電気工事士の強みでもあるので、書類選考は確実に有利に働くと思います。
でも取得してよかった
というわけで、現実として第二種電気工事士を取得したことが私にとってすごいメリットになったというわけではないのですが、それでも取得はしてよかったです。
なぜなら勉強した努力が報われる実感はひとしおですし、身に着けた知識や思考力は、直接的に活きてこなくてもなんらかの形で役立っていると思うからです。実技試験の練習で配線や器具を色々いじったりする時間は楽しかったですしね。やっぱりDIYに挑戦していきたいです。
にほんブログ村
コメント