ラガービールとエールビールの違いをまとめてみた【無趣味社会人のビール勉強会】

自炊・宅飲み

世の酒好きの心の友とも言うべき存在、それはビールです。

どうも!iPhoneとビールが親友の社会人たっつーです!!

普通の居酒屋に行けば置いてあるドリンクはアサヒかキリンかサッポロかサントリー。私は大した違いもわからずとにかく飲めればいいや精神で注文していました。

しかしビールとは意外と奥深いもの。白ビールだの黒ビールだの、ラガービールだのエールビールだのIPAだのと色々な種類に翻弄された経験はありませんか?

私は以前イギリスに行って初めて1人でパブに入店し、そのビールの種類の多さに慌てふためきました。そして何がなんだかよくわからず、無様なオーダーを繰り返しながらなんとか出てきたビールで喉を潤したことがあります。

その時に誓いました。もっとビールに詳しくなろう…と。

そう、3度の飯よりビール好きを公言するにはもっと知識を蓄えなければならない。ということでビールについて学んでいくことにしました。まずは主要のビールの分類となるラガービールとエールビールの違いからです。

ビールの分類の基本はラガー系とエール系

ビールの種類分けにも様々な分類が存在するわけですが、最も基本となるのはラガー系エール系(とそれ以外)。ラガー系とエール系の違いは発酵方法の違いにあります。

といってもそもそもビールの製造工程を知らなければ「発酵って何の話?」ってところから。好きな人にアプローチするにはまず生い立ちを知らなければなりませんね。そこでまずはビールの製造工程を簡単に見ておきましょう。

ビールの材料

ビールの主原料は麦芽ホップです。このほかに味の調整として米やとうもろこし、でんぷんなどが副原料として使用されます。

ビールの製造工程

細かい工程は色々あるのですが、ここではわかりやすいようにさくっと要点をまとめます。

①麦芽の加工(製麦)

まずはビールの主原料となる麦芽を加工するところから。製造する上で邪魔になるごみや殻などを除去する工程ですね。精米的なイメージでしょうか。

②仕込み

細かい手順は色々あるわけですが、ざっくりいうと材料を全部水にぶち込んで原液(熱麦汁)を作る工程です。

③発酵

出来上がった原液(熱麦汁)に酵母を加えてしばらく放置するとビールの赤ちゃんが出来上がります。

④熟成

そしてビールの赤ちゃんをタンクにぶち込んで熟成させると、普段私たちが口にするビールに成長するというわけです。

発酵過程の違いでラガーとエールが分けられる

上記の製造工程で見た③発酵の方法の違いによって、ラガー系とエール系が分けられます。具体的な違いは以下の通り。

ラガー系(下面発酵)

ラガービールは下面発酵と呼ばれる方法で、10℃前後の低温で1週間程度かけて発酵させます。発酵過程で酵母が下に沈むからこの呼び名なんだそう。低温の発酵により苦みが強く口当たりも濃厚な仕上がりになります。

エール系(上面発酵)

エールビールは上面発酵と呼ばれる方法で、20℃前後の比較的高めの温度で3~5日間程度かけて発酵させます。発酵酵母が表面に浮かび上がってくるからこの呼び名なんだそう。酸味が強くなめらかな口当たりに仕上がります。フルーティーさが特徴的。

その他(自然発酵)

そして下面発酵でも上面発酵でもないビールもあります。人工的に製造された公募ではなく、空気中に漂う天然酵母などを用いて長期間かけて発酵させる自然発酵と呼ばれる方法で製造されるビールです。大量製造に向いていないため、あまりお目にかかることはないんだそう。

ラガービールとエールビールの発展の歴史

発酵過程の違いが大体分かったところで、それぞれの歴史についても少し触れておきましょう。

日本でビールと言えばラガービール。スーパードライも一番搾りも黒ラベルもプレミアムモルツもラガービールです。

こうしたラガービールはドイツチェコで発展してきたそう。一方、エールビールはイギリスで発展を遂げたそうです。

ラガービールとエールビールの種類

最後に、ラガービールとエールビールのそれぞれの代表種について。

ラガービールにはチェコ発祥のピルスナー、ドイツ発祥のシュバルツ、アメリカ発祥のアメリカンラガーなどがあります。日本のビールのほとんどはピルスナーに分類されるそうで、なんとその占有率は95%(!)を超えるのだとか。世界で見ても7割ほどのシェアを占めるのがピルスナーなんだそうです。そんなピルスナーを生んだのはチェコのピルゼンという都市らしい。チェコなんてこれまでの人生で気にしたことは一度もなかったし、何があるのか全く知らないけど、俄然気になってきたぞ…!!

一方、エールビールにはイギリス発祥のペールエール、インドルーツのIPAなどがあります。IPAはイギリスが植民地時代のインドから船で持ち込まれたそうで、輸送中に腐らないよう、防腐剤代わりにホップを大量に使用したことから苦みが強くなったんだとか。

ちなみに、自然発酵のビールにはベルギーのランビックビールが有名だそうですが、日本ではいわて蔵ビールというものがあるんですって。一度は飲んでみたい…!!

違いを知ったらもっと楽しくなるビール!

ということでビールの基本的な分類方法となるラガーとエールの違いについてまとめました。

ラガービールエールビール
発酵方法下面発酵上面発酵
発酵温度・期間低温・長め高温・短め
苦味酸味・フルーティ
口当たり濃厚なめらか
発祥国ドイツ・チェコイギリス
代表種ピルスナー・アメリカンラガーペールエール・IPA
まとめ:ラガーとエールの主な違い

違いを知った上で飲むビールは更に美味しく楽しく飲めそうですね!でもうんちくを語ってうざいうんちく語りおじさんにならないように注意しなきゃ( ;∀;)(語る人なんていないけど(笑))

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