人とお酒の話をしていて、「何飲むの~?」なんて、話題、酒好きなら数えきれないほどしていることでしょう。
このクエスチョンに対するアンサーとして、律儀に「第3のビール!」と答える人はまずいませんよね。クリアアサヒが好きな人なら「ビール」もしくはせいぜい「発泡酒」というくらいではないでしょうか。
どうも!常にクリアアサヒが家で冷えてる心ウキウキたっつーです!!
でも厳密にいうと、クリアアサヒは「第3のビール」もしくは「新ジャンル」です。まぁそんな風に答えたところで「は?何言ってんのこいつ」的な反応をされたら面倒ですから、おとなしく発泡酒で手を打つのは賢明な判断なのかもしれません。
しかし、酒好き、いやビール好きを語るのであれば、ビールと発泡酒、そして第3のビールの違いや、主要銘柄くらいは抑えておきたいところ。ということで、それぞれの定義や違い、各メーカーの商品についてまとめました!
違いはズバリ「原料」にある
実はビールと発泡酒、第3のビールの違いは原料にあります。その根拠は、例えばそれぞれのレシピがクックパッド的な何かに乗っていて通説として知られている、とかそういうことではなくて、酒税法という法律できちんと定義されているんですね。
酒税法はお酒にかかる税金を規定するための法律。まぁ要するに、我々が普段ビールだ発泡酒だと盛り上がっているのも、必死に働いて納めている税金のために定義づけられているってわけです。※個人的な感想です
日々私たちが上司や先輩に文句や嫌味を言われて得た給料で、そのストレスを発散するためにわずかな癒しを求めて買ったクリアアサヒ1本あたり約50円の税金は、巡り巡って私たちが普段使っている道の整備だとか道路脇の植栽の維持管理なんかに使われていくわけです。今日道を歩いていて綺麗だな~なんて何気なくスマホで撮ったイチョウ並木も、実は私が買ったクリアアサヒによって支えられているのかもしれない。そう考えればちょっとは心穏やかな気持ちにもなれるんじゃないですかね。なれませんね。
って、税金の話はどうだってよくて、では法律で具体的にどのように定められているのでしょうか。
国税庁・ビール・発泡酒に関するもののページによると、ビールと発泡酒は以下のように解釈できます。
ビール
酒税法上は「ビール」。
麦芽、ホップ、水を原料として発酵させたもの。麦芽の使用割合は50%以上。これらの原料のほか、麦、米、とうもろこしや果実、コリアンダーなどを使用できる。
発泡酒
酒税法上は「発泡酒」。
原料の麦芽の割合が50%未満であるか、50%以上であってもビールの原料として認められないものを使用している。
第3のビール
いわゆる新ジャンルとして、酒税法上は「発泡酒」もしくは「その他の発泡性酒類」に該当する。
麦芽の代わりに穀類や糖類(大豆やエンドウ豆、トウモロコシなど)を使ったものや、発泡酒にスピリッツを加えたもの。
ということで、ざっくり言ってしまうとビールと発泡酒と第3のビールの違いは麦芽をどれくらい使っているか(または使っていないか)にあると言って良いでしょう。
4大メーカーの主な商品
ではそれぞれの定義と違いがわかったところで、ビールの4大メーカーが発売しているビール・発泡酒・第3のビールを見ていきましょう。
アサヒ | キリン | サントリー | サッポロ | |
---|---|---|---|---|
ビール | スーパードライ | 一番搾り キリンラガー | ザ・プレミアムモルツ | 黒ラベル エビス |
発泡酒 | スタイルフリー レッドアイ | 淡麗 | 北海道生絞り | |
第3のビール | クリアアサヒ アサヒザ・リッチ | 本麒麟 のどごし生 | 金麦 | ゴールドスター 麦とホップ |
缶を見れば一発でわかる
ちなみに缶にはそれぞれ明確に表記されておりまして、ビールは「ビール」「麦酒」、発泡酒は「発泡酒」、第3のビールは「発泡酒②(または発泡酒③)」と表記されているんですね。
いずれ発泡酒も第3のビールも「ビール」になる?
ここまででお気づきの方もいるかと思いますが、第3のビールに関しては(酒税法上)「発泡酒」と呼ばれているんですね。なんでそんなことになっているかというと、税率の関係で、2023年10月より第3のビールは「発泡酒」という品目に分類されることになったのです。
つまり、税率の分類上の話であり、あくまでそれぞれの原料による定義は変わらないと言えるでしょう。
ちなみに、2026年の10月にはビールも発泡酒も第3のビールも同じ税率になる予定です。数年前に比べると既に第3のビールはだいぶ値上がった感がありますが、更に値上がりするということですね。
その一方で税率が引き下がっているはずのビールについては、値段が下がっている印象はありませんが…気のせいかな?まぁそれもこれも、巡り巡って私が今日綺麗だな~と何気なくスマホで撮ったイチョウ並木を支える原資になっていると思えば、少しは平穏な気持ちになりますかね。なりませんね。
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