【地獄】英語ができないコミュ障社会人が英会話サークルに参加した結果②

英会話サークル

前回の話はこちら↓

地蔵の休憩時間

私の思い出のスピーカーがチープであるというハイライトを迎えたところで前半戦は終了し、休憩時間となりました。ここまでが辛すぎて忘却していたのですが、レッスンは2時間あり、まだ1時間しか経っていなかったのです。

休憩後にまだ1時間もあるのか…とめちゃくちゃ気を重くしていたところ、サークルメンバー達は皆おもむろにお菓子を取り出して、お互いに配りあい始めました。お菓子を配りあうという文化があるようです。

当然そんな文化があることを知らない私には配るお菓子はありません。加えて今日出会った人から旅先のお菓子を貰っても、「伊豆に行ったんですか?しゃぼてん公園いいですよね~」なんて世間話、日本語でも英語でもすることのできないコミュ障な私は、お菓子を目の前に出されるたびに「thank you」とつぶやくことしかできませんでした。

運命のディスカッション

休憩時間が終わり、今度は先生を交えた全員でディスカッションをするようです。先生が話したことに対し、誰かが指名されると意見を述べます。もちろん何を言ってるかは不明です。時折ホワイトボードに文字を書いたりしてますが、達筆すぎて何のヒントも得られません。

どうか指されませんように…今指されたら発することのできるワードが1つもない…と内心テンパっている時に限って指名されるのは、学生時代の頃にも何度も経験しました。あの時の嫌な感覚と冷や汗。思い出がよみがえってきたころに私の名前が呼ばれました。

何を聞かれているのかはおろか、何についてディスカッションしているのかすらわかりません。考えあぐねて10秒ほどフリーズしていると「黙っているだけじゃわからない」的なことを言われたと思います。英語は聞き取れなかったのですが、会社でも日本語でよく言われたフレーズだったので、空気感から推測できました。

もうだめだ、試合終了ギブアップ。そもそも英語が全く話せない上に日本語でも人とうまくコミュニケーションの取れない私が英会話サークルに参加する資格なんてなかったんだ。

色々めんどくさくなった私は、「何を聞かれているのか全くわかりません」と日本語で言い放ちました。場の空気が凍りつくのが手に取るようにわかりました。先生はわかりやすくやれやれ…みたいなボディランゲージを行うと、何事もなかったかのようにマッチョさんを指名し、会話は流れていったのでした…

帰り道でも地獄はつづく

長い長い地獄の時間を終え、ようやく帰れる…と安心したのと束の間、公民館の外へ出るとサークルメンバーが集まっていました。

どうやら駅までみんなで一緒に帰るようです。あまりに疲れ切っていたので、サークルであるということを忘れていました。私はこういうよく知らない人との帰り道がとても苦手です。適当な話題を見つけるのに骨が折れますし、当たり障りのない回答を考えるのにも労力を使います。そして人の話題に後から入るのも苦手で、気づくと私は集団から1人だけ一方後ろにはみ出して、うつむいて後ろをついていくだけの存在になりました。

敗因

色々ショックすぎたので同じ過ちを犯さないように今回の敗因を考察しました。もちろんひとえに私のコミュ障と社会性のなさに起因することは理解しているのですが、私のコミュ障は29年ものなのです。わかっちゃいるけどやめられないということで、もう少し原因分析をしてみました。

①自分のレベルにあってなさすぎた

大学時代、強制的に受験させられたTOEICのスコアは330でした。つまり英語のレベルが低いにも関わらず、今回のような中上級者向けのレッスンに挑んだのです。いくらなんでも無謀過ぎましたし、もっと初級者向けを全面に謳っているようなサークルなりレッスンを調べ、身の丈にあったレベルのものを検討すべきでした。

②聞き返すフレーズなど最低限の事前勉強を怠っていた

今回のレッスン中でも「あ、いまのもう1回言ってほしいな…」という場面は多発したにも関わらず、「もう一度お願いします」のフレーズすら事前に勉強せずに参加してしまいました。結局15年前に受験した英検準二級の面接対策で身に着けた「パードゥンは2回まで」という使えない謎知識しか頼るものがなく、聞き返すことができませんでした。

ちなみにもう1度お願いしますは「Say that again,please」だそうです。万が一また英会話レッスンに通う際は肝に銘じたいと思います。

③自分の目的が中途半端すぎた

今回サークルを選んだ目的としては、英会話という趣味に憧れ、英会話を習うなら個別レッスンより安く済むうえ、サークルなら人との交流を図れてあわよくば友達とかできるかも!という安易な発想でした。

しかし、どれもモチベーションを維持していくには中途半端すぎました。全部「なんとなく」で片付いてしまうほどゆるい目的なわけですが、サークルへ参加し、サークルの目的を遂行しつつ人間関係を構築していくにはそれなりのコストと労力がかかります。こんなゆるゆるな動機では「家にいた方が楽」の結論に至るのは当然の結末でした。

結局サークルにはその後通い続けたの?

わかりきっていることですがその1回以降サークルには参加していません。

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